日常のメモ

日常のメモ

諦めることが前より少し上手になった

数日前から、いつも置いてある場所にあるはずのミロが見当たらない。

ミロが飲みたい。でもどこにもない。

 

わたしは片付けと整理整頓が苦手だ。

掃除は好きだけど(ばい菌が嫌いなので)片付けができない。

実家にいる頃から、自分の部屋を片付けろと母から毎日のように言われていた。

ちなみに母も全く片付けができない人だったので、リビングはいつも散らかったまま、というか、物で溢れかえっていた。

友達を家に呼ぶのが嫌だったし、呼んだ記憶がほとんどない。

たまに遊びに行く友人宅は、どこも綺麗に整理されており掃除も行き届いていて、別世界に住んでいる人みたいだなっていつも思っていた。

とにかく昔から片付けができない。

今は家族と住んでいるので、ちょっとはましになったけど、一人暮らししていた時の部屋は、本当にありえないくらい散らかっていた。

 

昔、大好きだった人が突然、うちに遊びに来たい、今すぐ近くにいるから、と連絡してきて、散らかり放題の部屋を見せることと会えることを天秤にかけた結果、会える方を取って家に招き入れたことがあるのだけど、タバコを吸いたいから灰皿貸してと言われて、散らかり過ぎて見当たらない灰皿をやっと見つけて差し出したら「やっぱり吸うのやめる。この部屋でタバコ吸ったら火事になりそう」と言われたことがある。(もちろんその彼とは付き合えませんでした)

そんな感じで生きてきたので、結婚したからといって突然片付けができるようになる訳もなく、相変わらず、散らかった家に住んでいる。

 

片付けられない人の特徴のひとつに、注意散漫が挙げられると思う。

まず、全体を見られない。そしてひとつの場所に集中できない。

作業の途中で気になることがあると、今していることを放り出して気になることを新たに始めてしまい、中途半端になったあれこれが山積みになって、どうにもできなくなる。

それでパニックになり、自分はなんて駄目な人間なんだ…と落ち込み、さらに何もできなくなる。

片付けが終わっていないのに、他のことをすることに罪悪感を感じる。

以前本が読めるようになった - 日常のメモという文章を書いたけど、本が読めなくなったのも、自分が楽しむためにはまず片付けをしなければという考えにずっと捕われていたからだと思う。

 

最近、諦めることを覚えた。

これにはきっかけがあるのだけど(またそのうち詳しく書きたいと思います)家族と話し合い、自分が苦手なことを知ってもらって、理解してもらえたことにより、諦めることができるようになった。

片付けが終わらなくても、諦めて好きなことをしていい。そう決めたら心が楽になって、結果、以前より片付けもできるようになった(まだまだ散らかってはいるけど)

 

ミロがなくなったら、新しいミロを開けてもいい。

きっとそのうち出てくるし、なくなったまま見つかるまでミロを飲まないよりも、諦めて新しいミロを開けた方が、なくしたことに捕われずに前に進めるから。

 

わたしはそうした方が楽に生きていけると分かった。

これからもっと、上手に諦められるようになりたい。